最近、MMD界隈では勉強会等オフのイベントが増えているので
名刺を印刷したい!と思っている方も多いのではないでしょうか?
自分はいままで手作業していたのですが、
今回印刷に出してみたら思っていたより安い上にとても楽だったのでww
初心者向けにTIPSを作ってみました。
参考までに、自分が依頼した印刷会社では
オンデマンド/表カラー裏モノクロの両面印刷100枚/220kg紙で1000円でした。
1.まず基本中の基本、解像度について
印刷に出すには350dpi以上の解像度が必要になります。
dpiは(dots per inch)の略で
1インチ四方当たりの画素の密度を表す単位です。
通常サイズの名刺だと91×55mmですが
断ち切り用に上下左右3mmずつ大きい画像が必要になります
よって97×61mmの350dpiの画像=おおよそ1340×850pixel必要になります
2.MMDで画像を出力する
モデルやアクセサリを読み込んで名刺画像にしたい画面を作ります。
上下左右の断ち切りを念頭に入れて作りましょう。
表示→出力サイズで出力サイズを1340×850以上に変更します。
ファイル→画像ファイルに出力→圧縮劣化のないbmp形式を選択して出力します
3.入稿用に画像を加工
まず、MMDから出力したbmp画像はアルファチャンネルが含まれます。
チャンネルは印刷で思わぬ結果が出てしまうこともあるので
合成等で使用したあとは忘れる前に削除しましょう。
使用ソフトによってチャンネルを消す方法は違いますが、
分からない人は一度「全てを選択」コピーし、
同サイズの新規ファイルを作って、ペーストすればOKだと思います。
画像モードをRGB→CMYK(印刷用の色分解)に変えます
フォトショだとイメージ→モード→CMYK選択
GIMPは詳しくないのですがプラグインがあるようです。
CMYKは変色するので元データは念のため別名保存しておきましょう。
※特に彩度が高いブルーが変色しやすいです。
ちなみに配布されているミクさんモデルは
エフェクトかけ過ぎなければ酷い変色は無いと思います
参考例:軍曹&えっちゃん×ハーフランバートシェーダーで逆光っぽい表現にした場合
解像度を変更します。
フォトショの場合、イメージ→解像度→画像解像度の画面を出します
縦横比固定にチェック・再サンプルはチェックを外した状態で
単位がmmになっている事を確認した上で幅の所に97と入力しましょう。
元画像のピクセル数は変わらずに解像度が350以上に変わるはずです。
OKをクリックして確定します。
このままでも印刷屋さんは対応してくれると思いますが
解像度の端数を処理したい方は再びイメージ→解像度→画像解像度を出し
今度は再サンプルにチェック入れた状態で解像度に350を入力して下さい。
再サンプルは元画像の画素数を変えるのでドキュメントサイズ等の数字を
慎重に確認して実行する事。
サイズを調整します。
イメージ→カンバスサイズ
実行して97×61mmに切り取ります
あとは文字入れ等の加工をして保存しましょう。
文字は出来るだけ断ち切り線からさらに上下左右3mm小さくした枠内に入れた方が安全です。
イラレがある方はトリム(トンボ)とガイドラインを作った上で
画像を埋め込むと仕上がりが分かりやすいです。
持っていない方は別名保存して画像を91×55に切り取って仕上がりを確認しながら作ってくださいね。
4.入稿用データ
jpegは保存時に劣化する圧縮がかかるので詳しい方以外は
入稿データとしてはあまりオススメできません。
データが重くなるのでデータ転送に時間はかかりますが
フォトショップの方はpsdのまま入稿が良いでしょう。
他ソフトの方はEPS・TIFFあたりが良いと思います。
レイヤーは統合しておきましょう。
イラレ入稿の方は画像埋め込み・文字アウトライン・オーバープリントOFFを忘れずに!!
あとは入稿先の会社のガイドラインにそって調整して下さい。
かなり省略した印刷TIPSですが
皆様の良きMMDライフのお役に立てれば幸いです(^o^)丿